か行

  • 寒肥(かんひ)とは、冬季に施す肥料のことです。寒い時期に施肥することで、土壌中でゆっくりと栄養分が分解され、春の成長期に植物が必要とする養分を供給します。

  • 乾熱殺菌(かんねつさっきん)とは、高温で乾燥した環境を利用して、病原菌や害虫を殺菌する方法です。土壌や農作物の消毒に用いられます。

  • 岸根栗(がんねぐり)とは、日本で古くから栽培されている栗の品種の一つです。甘くて大粒の実が特徴で、栗ご飯やお菓子などに使われます。

  • カントリーエレベーター(かんとりーえれべーたー)とは、収穫された穀物を一時的に保管し、乾燥・調整・出荷する施設のことです。農家にとって効率的な穀物管理が可能です。

  • 乾土効果(かんどこうか)とは、土壌の乾燥状態が植物の成長に与える影響のことです。適度な乾燥は根の成長を促進し、過剰な乾燥は植物の成長を阻害します。

  • 寒地(かんち)とは、冬季に非常に寒冷な地域を指します。この地域では、農作物の栽培に特別な工夫が必要です。

  • 完全花(かんぜんか)とは、雄しべと雌しべの両方を持つ花のことです。この花は自家受粉が可能で、植物の繁殖に有利です。

  • 間接肥料(かんせつひりょう)とは、植物が直接利用できる形ではなく、土壌の微生物が分解してから植物に供給される肥料です。土壌の健康を保ちます。

  • 乾生木(かんせいもく)とは、乾燥した環境で育つ木のことを指します。水分が少ない場所でも成長できる特性を持っています。

  • 潅水チューブ・灌水チューブ(かんすいちゅーぶ)とは、農作物に水を効率よく供給するためのチューブ状の灌水システムです。作物の根元に直接水を届け、効果的な水管理が可能です。

  • 灌水・かん水(かんすい)とは、農作物に必要な水を供給する作業のことです。適切な灌水は作物の健全な成長に不可欠です。

  • 環状剥皮(かんじょうはくひ)とは、木の幹や枝の周囲の皮を一周剥がす作業です。果樹の成長を調整するために行われ、実の品質向上や収量増加を目指します。

  • 完熟堆肥(かんじゅくたいひ)とは、充分に分解・熟成された有機物質の堆肥です。植物に安全に使用でき、土壌の改良に役立ちます。

  • 間作(かんさく)とは、主作物の間に別の作物を植える農法です。土地の利用効率を高め、多様な収穫を得ることができます。

  • 寒高冷地(かんこうれいち)とは、冬季に非常に寒冷で、標高が高い地域のことを指します。農作物の栽培には特別な工夫が必要です。

  • 緩効性肥料(かんこうせいひりょう)とは、肥料の成分が徐々に溶け出し、長期間にわたって作物に栄養を供給する肥料のことです。効率的な栄養管理が可能です。

  • 慣行栽培(かんこうさいばい)とは、一般的に広く行われている農業の栽培方法です。化学肥料や農薬を使用して、効率的に作物を生産します。

  • 環境制御(かんきょうせいぎょ)とは、農作物の育成に適した温度、湿度、光量などの環境条件を管理・調整することです。これにより、安定した収穫量と品質が確保されます。

  • 還元分解(かんげんぶんかい)とは、有機物が微生物や化学的プロセスによって分解され、より簡単な物質に変化することです。これにより、土壌中の栄養素が再利用されます。

  • 換気(かんき)とは、室内や温室内の空気を新鮮な空気と入れ替えることです。これにより、温度や湿度を適切に保ち、植物の健全な成長を促します。

  • とは、冬季に畑の土を耕す作業のことです。これにより土壌が凍結と解凍を繰り返し、柔らかくなり、春の作物栽培に適した状態になります。

  • 稈(かん)とは、イネ科植物の茎のことです。特に穀物や牧草の茎部分を指し、収穫後には飼料や堆肥として利用されることがあります。

  • カロテン(かろてん)とは、植物に含まれる天然の色素で、ビタミンAの前駆体です。特にニンジンやカボチャに多く含まれ、健康に良いとされています。

  • 過りん酸石灰(かりんさんせっかい)とは、植物の成長に必要なリン酸を供給するための肥料です。特に土壌の改良と作物の収量向上に効果があります。

  • 刈り払い機(かりばらいき)とは、草や雑草を効率よく刈り取るための機械です。農作業や庭の手入れで広く使われており、電動式やエンジン式があります。

  • 仮支柱(かりしちゅう)とは、農作物が成長する際に一時的に使用される支柱のことです。特に若い苗や柔らかい茎を支えるために使われ、植物の成長をサポートします。

  • 加里(かり)とは、植物に必要な栄養素であるカリウムのことです。カリウムは植物の成長を助け、病害虫に対する抵抗力を高める役割を果たします。

  • 花蕾(からい)とは、植物が花を咲かせる前のつぼみの状態を指します。これは、花が完全に開く前の成長段階であり、植物の発育過程で重要な役割を果たします。

  • カラーリーフ・プランツ(からーりーふ・ぷらんつ)とは、葉の色が美しく、多様な色彩を持つ観葉植物のことです。庭や室内の装飾に使われ、四季を通じて楽しめます。

  • 可溶性りん酸(かようせいりんさん)とは、水に溶けやすいりん酸化合物です。植物に必要な栄養素であり、主に肥料として使用されます。

  • 花木(かぼく)とは、美しい花を咲かせる樹木のことです。観賞用に庭や公園に植えられ、四季折々の花を楽しむことができます。

  • 花房(かぼう)とは、植物の枝先に複数の花が集まって咲く部分を指します。花房は花の集合体であり、美しい外観を提供します。

  • 花弁(かべん)とは、花の一部で、花の美しさを引き立てる色鮮やかな部分です。花弁は花の形を作り、受粉を助ける役割を果たします。

  • 花柄(かへい)とは、花を茎や枝に繋げる部分を指します。花柄は花に栄養を運び、花を支える重要な役割を果たします。

  • 果柄(かへい)とは、果実を茎や枝に繋げる部分を指します。果柄は果実に栄養を運び、果実を支える重要な役割を果たします。

  • 花粉(かふん)とは、植物の雄しべから放出される微細な粒子で、受粉のために必要です。花粉は風や昆虫によって雌しべに運ばれ、受精が行われます。

  • 株分け(かぶわけ)とは、植物の根元を分けて新しい株を作る増殖方法です。これにより、植物の増殖が容易になり、健康な株を維持できます。

  • 株間(かぶま)とは、農作物を植える際に各株の間に設ける間隔のことです。適切な株間は植物の成長を促進し、病害虫の発生を抑制します。

  • 株立ち(かぶだち)とは、一本の根元から複数の茎が立ち上がる状態を指します。この状態は特に観賞植物や果樹などで見られ、見た目や収穫量に影響を与えます。

  • 株(かぶ)とは、植物の地上部分と地下部分が接する部分を指します。主に茎や根が集まる部分で、植物の成長や栄養供給に重要な役割を果たします。

  • カチオン(かおちん)とは、正の電荷を帯びたイオンのことで、土壌中で栄養素の吸着や交換に重要な役割を果たし、作物の成長に影響を与えます。

  • 果皮(かひ)とは、果実の外側を覆う皮のことです。果皮は果実を保護し、乾燥や病害虫から守る役割を果たします。

  • 過繁茂(かはんも)とは、植物が過剰に茂りすぎる状態のことです。過繁茂になると、光や風の通りが悪くなり、病害虫の発生が増える可能性があります。

  • カバープランツ(かばーぷらんつ)とは、土壌を覆い保護するために栽培される植物のことです。雑草抑制や土壌浸食防止、土壌の肥沃化に役立ちます。

  • 鹿沼土(かぬまつち)とは、栃木県鹿沼市で採れる軽石状の土壌改良材です。通気性や排水性が良く、観葉植物や花卉類の栽培に適しています。

  • 活着(かっちゃく)とは、移植された植物が新しい環境で根をしっかり張り、正常に成長を始めることを指します。この過程が成功すると、植物は健康に育ち続けます。

  • 褐色根腐病(かっしょくねぐされびょう)とは、植物の根が褐色に変色して腐る病気です。主に土壌中の病原菌によって引き起こされ、植物の成長を阻害します。

  • 花柱(かちゅう)とは、植物の雌しべの一部で、柱頭(ちゅうとう)を支え、花粉管(かふんかん)が胚珠(はいしゅ)に向かって成長する通路を提供する部分です。

  • 家畜ふん堆肥(かちくふんたいひ)とは、家畜の糞を発酵させて作られる有機肥料のことです。土壌の改善と作物の栄養補給に役立ちます。

  • 花托(かたく)とは、花の基部にある構造で、花弁や雄しべ、雌しべを支える役割を持ちます。花の中心部で重要な支えとなります。

  • 家族労働報酬(かぞくろうどうほうしゅう)とは、農業経営において家族が提供する労働に対して支払われる報酬のことです。家族の労働価値を金銭的に評価し、農業経営の収支を明確にします。

  • 過石(かせき)とは、過リン酸石灰の略称で、リン酸を豊富に含む肥料のことです。植物の根の発育を促進し、花や実の成長に重要な役割を果たします。

  • 化成肥料(かせいひりょう)とは、窒素、リン酸、カリウムなどの栄養素を化学的に合成して作られた肥料のことです。植物の成長を促進するために使用されます。

  • 下垂性(かすいせい)とは、植物の茎や枝が重力の影響で垂れ下がる特性を指します。この性質を持つ植物は、垂れ下がるように成長し、観賞用としても人気があります。

  • 花穂(かすい)とは、植物の花が密集して集まっている部分のことです。多くの花が穂状に集まり、一つの大きな花のように見えるのが特徴です。

  • 花芯(かしん)とは、花の中心部分に位置し、雄しべや雌しべが集まっている部分を指します。花の生殖器官が集まる重要な場所です。

  • 芽条変異(がじょうへんい)とは、植物の新芽や枝が突然変異を起こし、形や色、成長特性が変わる現象です。この現象は、植物の多様性や品種改良において重要な役割を果たします。

  • 花序(かじょ)とは、花が茎に集まって咲く配置や形のことを指します。花の並び方や配置により、植物の特徴が現れます。

  • 花糸(かし)とは、花の雄しべを支える細長い部分のことです。花粉をつけた葯(やく)を支える役割を果たし、受粉に重要な役割を果たします。

  • 果菜類(かさいるい)とは、食用に果実を収穫するために栽培される野菜のことです。例として、トマト、ナス、キュウリ、ピーマンなどがあります。果実部分が食用となるため、栽培には特別な手入れが必要です。

  • 仮根(かこん)とは、根のように見えるが、本来の根とは異なる構造のことを指します。主にコケ植物やシダ植物で見られ、植物を固定し、栄養分や水分を吸収します。

  • 花崗岩砂礫(かこうがんされき)とは、花崗岩が風化してできた砂や小石のことです。農業では土壌改良材として使われ、排水性や通気性を向上させます。

  • 花梗(かこう)とは、個々の花を支える茎の部分を指します。具体的には、花とその下に位置する葉や茎をつなぐ短い茎状の部分です。

  • 果梗(かこう)とは、果実と枝をつなぐ茎の部分のことを指します。果梗は果実が成熟するまで支え、養分を供給する重要な役割を果たします。

  • 花茎(かけい)とは、花序(かじょ)全体を支える茎の部分を指します。花序とは、複数の花が集まって咲く構造のことで、花茎はその花序を支える役割を果たします。

  • がく割れ(がくわれ)とは、花や果実の萼(がく)が割れてしまう現象のことです。カーネーションやバラなどの観賞用植物でよく見られ、花の美観や品質に影響を与えます。

  • 隔年結果(かくねんけっか)とは、果樹が一年おきに多くの果実をつける現象のことです。豊作の年と不作の年が交互に訪れるため、収穫量が安定しにくくなります。

  • 萼(がく)とは、花の一部で、花びらの外側に位置し、つぼみを保護する役割を持つ構造です。花が咲くと、花びらを支える役目も果たします。

  • 可給態養分(かきゅうたいようぶん)とは、植物が容易に吸収できる形態の養分のことです。土壌中で植物が必要とする栄養素が、この形態で存在することで、植物の健全な成長が促進されます。

  • 花冠(かかん)とは、花の中心にある雄しべや雌しべを囲む花弁が形成する部分を指します。花冠は、花の形や色を決定し、受粉を助ける役割があります。

  • 花芽分化(かがぶんか・はなめぶんか)とは、植物が成長過程で花を形成するために、茎や枝の先端に花芽が分化する現象のことです。この過程が順調に進むことで、花や果実が正常に育ちます。

  • 化学肥料(かがくひりょう)とは、工業的に製造された肥料で、植物の成長に必要な栄養素を供給します。窒素、リン、カリウムなどの成分が含まれており、作物の生長を促進します。

  • かいよう病(かいようびょう)とは、植物の葉や茎、果実に病斑が生じる病気の一種で、細菌や真菌によって引き起こされます。主に果樹や野菜に被害を与え、収穫量や品質に悪影響を及ぼします。

  • 塊根(かいこん)とは、植物の根が肥大し、栄養を貯蔵するために発達したものを指します。ダイコンやニンジンがその代表例で、食用や薬用として利用されます。

  • 塊茎(かいけい)とは、地下に栄養を蓄えるために肥大した茎のことを指します。ジャガイモやサツマイモがその代表例で、食用として広く栽培されています。

  • カイガラムシ(かいがらむし)とは、植物に寄生して栄養を吸収する害虫の一種です。特に果樹や観葉植物に被害を与え、植物の成長を阻害し、時には枯死させることもあります。

  • 開花調節(かいかちょうせつ)とは、作物の花が咲く時期を人為的に調整する技術のことです。これにより、収穫時期をコントロールし、市場の需要に応じた安定供給が可能になります。特に果物や花卉で重要な手法です。

  • 寒冷地(かんれいち)とは、年間を通じて気温が低く、冬季には積雪が多い地域のことです。寒冷地では特定の作物の栽培に適した工夫が必要です。

  • 寒冷紗(かんれいしゃ)とは、植物を寒さや直射日光から守るために使用されるネット状の資材です。寒冷紗を利用することで、植物の成長を助けることができます。

  • 管理機(かんりき)とは、農作業を効率化するための小型農機具です。主に土壌の耕作や雑草の除去、施肥などに使用されます。

  • 観葉植物(かんようしょくぶつ)とは、葉の形や色を楽しむために栽培される植物のことです。室内の装飾や空気清浄効果があり、育てやすく人気があります。

  • 冠毛(かんもう)とは、植物の種子に生える毛のことです。冠毛は種子の散布を助ける役割を果たし、風に乗って遠くまで運ばれることができます。

  • 潅木(かんぼく)とは、低木とも呼ばれ、高さが数メートル以内の木のことです。潅木は庭園や防風林として使われることが多く、果実や花を楽しむこともできます。

  • 乾腐病(かんぷびょう)とは、フザリウム菌によって引き起こされる、植物の根や茎が乾燥して腐る病気です。特にタマネギで多く見られ、収穫量を減少させます。

  • 近郊園芸(きんこうえんげい)とは、都市の近くで行われる園芸活動のことです。新鮮な野菜や果物を都市部に供給するために重要な役割を果たします。

  • 切り接ぎ(きりつぎ)とは、台木(だいぎ)と穂木(ほぎ)の茎を斜めに切り、切り口を合わせて接合する接ぎ木技術の一つです。

  • 均平(きんぺい)とは、農地の表面を平らにすることです。これにより、水の均等な分配と作物の均一な生育が促進されます。

  • 菌根菌(きんこんきん)とは、植物の根と共生し、栄養の吸収を助ける菌類です。これにより、植物の成長が促進され、病気への抵抗力も高まります。

  • 近交弱勢(きんこうじゃくせい)とは、近親交配によって遺伝的多様性が減少し、植物の成長や健康が劣化する現象のことです。

  • 菌核病(きんかくびょう)とは、植物に発生する病気で、カビが原因で腐敗や枯死を引き起こします。特に湿気が多い環境で発生しやすいです。

  • 桐生砂(きりゅうずな)とは、群馬県桐生市で採れる細かい砂のことで、主に園芸用土として使用されます。水はけが良く、根の発育を促進します。

  • 切り戻し(きりもどし)とは、植物の成長を促進するために、茎や枝を適度な長さに切り詰める作業です。これにより、新しい芽が出やすくなり、全体の形が整います。

  • 切り前(きりまえ)とは、切り花を収穫する前の段階を指します。この段階での管理は、収穫後の花の品質と寿命に大きく影響します。

  • 切花鮮度保持剤(きりばなせんどほじざい)とは、切り花の鮮度を長く保つための薬剤です。これにより、花の見た目を美しく維持し、寿命を延ばすことができます。

  • 切り返し(きりかえし)とは、堆肥(たいひ)や有機物を発酵(はっこう)させる過程で、空気を供給し発酵を促進するために、積み上げた材料をかき混ぜて返す作業です。

  • 鋸歯(きょし)とは、葉の縁にある鋸の歯のようなギザギザの突起のことです。これにより、葉は害虫から身を守る役割を果たします。

  • 共同出荷(きょうどうしゅっか)とは、複数の農家が協力して農産物を一括して出荷する方法です。これにより、物流コストの削減や市場への供給の安定化が図れます。

  • 共選共販(きょうせんきょうはん)とは、農産物を共同で選別し、一括して販売する方法です。これにより、品質管理が徹底され、効率的な販売が可能になります。

  • 夾雑物(きょうざつぶつ)とは、農産物や収穫物に混入する不要な異物のことです。これには土、石、茎、葉などが含まれ、品質や販売価値を下げる原因となります。

  • 休眠打破(きゅうみんだは)とは、植物が休眠状態から再び成長を始めることです。通常、環境条件が整うことで休眠が解除され、植物は活動を再開します。

  • 休眠(きゅうみん)とは、植物が成長や活動を一時的に停止し、休息する状態のことです。これにより、寒さや乾燥などの厳しい環境条件に耐えることができます。

  • 吸肥力(きゅうひりょく)とは、植物が土壌中の栄養素を吸収する能力のことです。この能力が高いと、植物は健康に育ちやすくなります。

  • 厩肥(きゅうひ・うまやごえ)とは、家畜の糞尿と敷料を混ぜて発酵させた有機肥料です。土壌改良や作物の栄養補給に利用されます。

  • 吸収係数(きゅうしゅうけいすう)とは、植物が光や肥料などの栄養素を吸収する効率を示す数値です。植物の成長において重要な役割を果たします。

  • 球根冷蔵(きゅうこんれいぞう)とは、植物の球根を冷蔵庫で一定期間保存することで、開花時期を調整したり病害を防いだりする方法です。

  • 球根(きゅうこん)とは、植物の地下茎や根が肥大化して栄養を貯蔵する部分です。球根は次の成長期に備え、エネルギーを蓄えています。

  • 球茎(きゅうけい)とは、植物の地下茎が肥大化した部分で、栄養を貯蔵して次の成長期に備えるものです。代表的な作物にはジャガイモやタマネギがあります。

  • キュアリング(きゅありんぐ)とは、収穫後の農作物を適切に乾燥・熟成させる工程のことです。これにより保存性が高まり、品質が向上します。

  • キャップ栽培(きゃっぷさいばい)とは、植物の若苗を透明なキャップで覆う栽培方法です。これにより、保温や防虫効果を高め、植物の健全な成長を促進します。

  • 客土(きゃくど)とは、農地の土壌改良を目的に、他の場所から良質な土を運び入れて混ぜることです。これにより、作物の生育環境を改善します。

  • キッチンガーデン(きっちんがーでん)とは、家庭の庭やベランダで野菜やハーブを育てる小さな家庭菜園のことです。新鮮な食材を手軽に収穫できます。

  • 拮抗作用(きっこうさよう)とは、異なる生物が互いに影響を及ぼし合い、その活動を抑制し合う現象のことです。農業では病害虫の防除に役立つことがあります。

  • キセニア(きせにあ)とは、受粉によって種子が形成される過程で、花粉の遺伝子が胚乳や種皮に影響を与える現象のことです。特にトウモロコシでよく見られます。

  • キスジノミハムシ(きすじのみはむし)とは、農作物の葉を食害する小さな甲虫の一種です。特に野菜類に被害を与えることが多く、対策が重要です。

  • 希釈倍率(きしゃくばいりつ)とは、液体を水で薄める際の割合を示す数値です。農業では、農薬や肥料の適切な濃度を維持するために重要です。

  • 気根(きこん)とは、植物の茎や枝から空中に伸びる根のことです。気根は空気中の水分や養分を吸収し、植物の成長を助ける役割を果たします。

  • 岐根(きこん)とは、植物の根が途中で分かれた形になっていることを指します。岐根は水や養分の吸収を助け、植物の成長を促進します。

  • 木子繁殖(きごはんしょく)とは、親植物の基部から生える木子(小さな株)を利用して新しい植物を増やす方法です。多くの植物で利用され、効率的な繁殖方法です。

  • 気孔(きこう)とは、植物の葉や茎にある小さな開口部のことです。気孔はガス交換を行い、光合成や呼吸、蒸散を助ける役割を果たします。

  • 木子(きご)とは、親植物の基部から生える新しい芽や小さな株のことです。グラジオラスやユリの繁殖にも利用され、これにより同じ特性の植物を増やすことができます。

  • 奇形果(きけいか)とは、通常の形状から外れた変わった形の果実のことです。栽培環境や遺伝的要因によって発生します。

  • 機械選果(きかいせんか)とは、収穫した果物や野菜を機械を使って選別することです。品質や大きさで分類することで、効率的に市場に出荷できます。

  • 偽果(ぎか)とは、果実のように見えるが、実際には花の一部や他の部分が果実状に成長したものを指します。多くの果樹類で見られ、食用になることもあります。

  • くん蒸(くんじょう)とは、農作物や土壌を薬剤の蒸気で処理し、病害虫や病原菌を駆除する方法です。

  • 燻炭(くんたん)とは、稲わらなどを炭化させたもので、土壌改良材や肥料として利用されます。

  • 燻蒸剤(くんじょうざい)とは、農作物や土壌を燻蒸するために使用される薬剤で、病害虫や病原菌の駆除に用いられます。

  • くん煙(くんえん)とは、煙を利用して農作物や土壌を処理する方法で、病害虫や雑草の防除に用いられます。

  • クロロシス(くろろしす)とは、植物の葉が黄色くなる現象で、栄養不足や病害虫によって引き起こされます。

  • 黒ぼく(くろぼく)とは、火山灰が積もった土壌のことで、肥沃(ひよく)で水はけが良く、野菜や果樹の栽培に適しています。

  • 黒葉枯病(くろはがれびょう)とは、人参の葉が黒く変色して枯れる病気で、収穫量に影響を与えます。

  • 黒土(くろつち)とは、有機物を多く含む肥沃な土壌で、野菜や果樹の栽培に適しています。

  • 黒腐病(くろぐされびょう)とは、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科植物に発生する細菌性の病気で、葉が黒く腐る症状が特徴です。

  • クロールピクリン(くろーるぴくりん)とは、土壌消毒剤の一種で、土壌中の病原菌や害虫を駆除するために使用されます。

  • クレイボール(くれいぼーる)とは、粘土を焼いて作られた小さな球体で、土壌改良や水はけの改善に使用されます。

  • グリーンプラント・バーナリ型(ぐりーんぷらんと・ばーなり型)とは、冬期に低温を経験することで開花や種子形成を促進する植物のことです。

  • グラウンドカバー(ぐらうんどかばー)とは、地面を覆うことで雑草の発生を抑え、土壌の保護や保湿を目的とした植物のことです。

  • 鞍築(くらつき)とは、畑や圃場(ほじょう)において水はけを良くするために、土を盛り上げて畝(うね)を作ることを指します。

  • クラウン(くらうん)とは、植物の根と茎の境目にある部分で、新しい芽や根が発生する重要な部分です。特に多年草で重要な役割を果たします。

  • く溶性りん酸(くようせいりんさん)とは、水に溶けやすいリン酸のことです。植物が吸収しやすく、成長を助けるために使用されます。

  • 窪地(くぼち)とは、周囲よりも低い地形のことで、水はけが悪く、農業においては水害や排水対策が必要です。

  • 苦土石灰(くどせっかい)とは、マグネシウムを含む石灰資材で、土壌のpHを調整し、作物の成長を助けるために使用されます。

  • 苦土欠乏症(くどけつぼうしょう)とは、植物が必要とするマグネシウムが不足することで、葉が黄色くなり、成長が遅れる現象です。

  • クチクラ層(くちくらそう)とは、植物の葉や茎の表面にあるワックス状の層で、水分の蒸発を防ぎ、病害虫から植物を保護する役割があります。

  • ゲノム編集(げのむへんしゅう)とは、植物や動物の遺伝子を精密に改変し、特定の特性を持つ新しい品種や個体を作り出す技術です。これにより、作物の品質や耐病性を迅速に改善できます。

  • 原種(げんしゅ)とは、品種改良が行われる前の自然のままの植物の種を指します。これらは、特定の環境で長期間にわたり自然淘汰を経て進化してきたものです。

  • 嫌光性種子(けんこうせいしゅし)とは、発芽するために光を嫌い、暗闇で発芽する種子のことを指します。これらの種子は光が当たると発芽しにくくなります。

  • 嫌気性細菌(けんきせいさいきん)とは、酸素がない環境で生存し活動する細菌のことです。これらの細菌は、発酵や分解などのプロセスで重要な役割を果たします。

  • 嫌気性(けんきせい)とは、酸素がない環境で活動する微生物や植物の特性を指します。嫌気性の環境は、特定の分解プロセスや発酵に利用されます。

  • 下木(げぼく)とは、森林や林内の高木の下に生育する低木や小さな木のことを指します。下層植生として、森林の生態系を支える役割を果たします。

  • けと土(けとつち)とは、湿地や沼地から採取された有機質の多い土壌のことです。保水性が高く、盆栽や特定の園芸用途で利用されます。

  • 結球(けっきゅう)とは、野菜などの葉が中央に向かって巻き込み、球状になる現象を指します。主にキャベツやレタスなどの野菜で見られます。

  • 結果枝(けっかし)とは、果樹などで実を結ぶ枝とその基となる枝のことです。果実の品質や収量に大きく影響します。

  • 劇物(げきぶつ)とは、人体に対して強い毒性を持ち、取り扱いに注意が必要な化学物質のことです。農業においては、主に農薬や肥料として使用されます。

  • 茎葉(けいよう)とは、植物の茎と葉を合わせた部分のことです。これらは植物の成長や光合成、栄養の吸収と運搬に重要な役割を果たします。

  • 鶏糞(けいふん)とは、鶏の排泄物を堆肥化した肥料です。栄養価が高く、土壌改良に効果的で、さまざまな作物に使用されます。

  • 畦畔(けいはん)とは、田んぼや畑の区画を分けるために設けられた土の盛り上がった部分です。水の管理や耕作地の区分に重要な役割を果たします。

  • 系統分離(けいとうぶんり)とは、植物の育種過程で、特定の遺伝的特徴を持つ個体を選び出し、分離して育てる方法です。優良品種の作成に役立ちます。

  • 系統出荷(けいとうしゅっか)とは、農作物を特定の生産者団体や組織を通じて出荷する方法です。品質や規格を統一し、市場での信頼性を高めることが目的です。

  • 茎頂培養(けいちょうばいよう)とは、植物の茎の頂端部分を無菌状態で培養し、新しい個体を増殖させる技術です。ウイルスフリーの健康な苗を得るために利用されます。

  • 茎節(けいせつ)とは、植物の茎にある節(ふし)状の部分で、新しい芽や根が生じる場所です。植物の成長や繁殖に重要な役割を果たします。

  • けい酸肥料(けいさんひりょう)とは、植物の成長を促進し、病害虫に対する抵抗力を高めるために使用される肥料です。主にけい酸(シリカ)を含んでいます。

  • 経済品種(けいざいひんしゅ)とは、収穫量や品質が高く、経済的に価値がある農作物の品種のことです。農業経営において利益を最大化するために選ばれます。

  • 経営耕地面積(けいえいこうちめんせき)とは、農業経営において使用される総耕地面積のことです。作物の種類や栽培方法に応じて最適な面積が必要です。

  • 根菜類(こんさいるい)とは、食用部分が根である野菜のことを指します。代表的な根菜類にはダイコン、ニンジン、ゴボウなどがあります。

  • 根圏微生物(こんけんびせいぶつ)とは、植物の根の周囲に生息する微生物のことを指します。これらの微生物は、植物の成長や健康に重要な役割を果たします。

  • 根茎(こんけい)とは、地下で横に広がる茎のことを指し、新しい芽を出して植物の繁殖に寄与します。ショウガやミョウガなどが代表的です。

  • 根系(こんけい)とは、植物の根全体の構造と機能を指します。根系は植物の水分と栄養の吸収、土壌の固定、貯蔵機能を持ちます。

  • 根冠(こんかん)とは、植物の根の先端を覆う保護組織で、根が土壌を進む際の摩擦から保護し、根の成長を助けます。

  • 根粒菌(こんりゅうきん)とは、マメ科植物の根に共生する細菌で、窒素を固定して植物に供給します。この菌は土壌の肥沃度を向上させる役割を持っています。

  • 根毛(こんもう)とは、植物の根に生えている細かい毛状の構造で、土壌から水や栄養素を吸収する役割を持っています。根毛は根の表面積を広げ、効率的な吸収を可能にします。

  • コンポスト(こんぽすと)とは、家庭や農場から出る有機ゴミを微生物の働きで分解し、肥料として再利用するための方法です。土壌改良に役立ちます。

  • コンパニオンプランツ(こんぱにおんぷらんつ)とは、異なる種類の植物を一緒に植えることで、互いに成長を助け合う栽培手法です。害虫防除や成長促進などの効果があります。

  • コンテナガーデニング(こんてながーでにんぐ)とは、鉢やプランターなどのコンテナを使用して植物を育てる栽培手法です。庭や広い土地がなくても、小スペースで野菜や花を楽しむことができます。

  • 根生葉(こんせいよう)とは、植物の根元に密集して生える葉のことを指します。タンポポやホウレンソウなどが代表的な例です。

  • 混作(こんさく)とは、異なる種類の作物を同じ畑で同時に栽培する農業手法です。これにより、病害虫の抑制や土壌の利用効率が向上します。

  • ゴロ土(ごろつち)とは、比較的大きな塊状の土壌を指します。排水性と通気性が高く、主に鉢植えや庭園の土壌改良に利用されます。

  • コルヒチン(こるひちん)とは、植物の細胞分裂を抑制する化学物質で、主に染色体数を倍増させる目的で使用されます。新しい品種改良に役立ちます。

  • コナガ(こなが)とは、野菜の葉を食害する小さな蛾の幼虫を指します。特にキャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の作物に被害を与えます。

  • 固定種(こていしゅ)とは、世代を重ねても特性が安定している品種の種子を指します。自家採種が可能で、伝統的な栽培方法に適しています。

  • 子蔓(こづる)とは、植物の主茎から伸びる二次的な蔓のことを指します。主にウリ科の作物で見られ、成長と収穫に重要な役割を果たします。

  • 骨粉(こっぷん)とは、動物の骨を粉末状にした有機肥料の一種です。主にリンやカルシウムを豊富に含み、植物の根の発育や花の成長を助けます。

  • 木立ち性(こだちせい)とは、植物が茎を真っ直ぐに立てて成長する性質を指します。この性質により、枝分かれが少なく、縦に長く伸びる特徴があります。

  • 互生(ごせい)とは、植物の茎に葉が左右交互に配置される葉の付き方のことを指します。これにより、光を均等に受けやすくなります。

  • 腰水(こしみず)とは、鉢やトレイに水を張り、植物の根が水を吸収する方法を指します。主に発芽や苗の育成時に用いられます。

  • 穀物乾燥機(こくもつかんそうき)とは、収穫された穀物を適切な湿度に乾燥させるための機械です。これにより、穀物の保存期間が延び、品質が保たれます。

  • コールドチェーン(こーるどちぇーん)とは、温度管理が必要な商品を生産地から消費者まで冷蔵・冷凍状態で輸送・保管するためのシステムを指します。生鮮食品や医薬品などの品質保持に重要です。

  • コーティング種子(こーてぃんぐ種子)とは、種子の表面を保護物質で覆い、発芽や成長を促進するために加工された種子のことを指します。これにより、発芽率の向上や病害虫からの保護が期待されます。

  • 高冷地栽培(こうれいちさいばい)とは、標高が高く気温が低い地域で作物を栽培する方法を指します。冷涼な気候を利用して高品質な作物を育てることが特徴です。

  • 厚膜胞子(こうまくほうし)とは、特定の菌類が不利な環境に耐えるために形成する、厚い壁を持つ胞子のことを指します。休眠状態に入り、環境が改善されると発芽します。

  • 高品質種子(こうひんしつしゅし)とは、発芽率が高く、病害虫に強く、均一な作物を育てるために選別された種子のことを指します。収量と品質の向上を目指します。

  • 交配種(こうはいしゅ)とは、異なる品種や種類の植物を掛け合わせて生まれた新しい品種のことを指します。これにより、特定の特性を強化したり、新しい特性を持つ作物が作られます。

  • 高度化成肥料(こうどかせいひりょう)とは、窒素、リン、カリウムなど複数の栄養素をバランスよく含む肥料のことを指します。作物の成長を助けるために使用されます。

  • 耕土(こうど)とは、農作物を育てるために耕された土壌の層を指します。この層は植物の根が張りやすく、栄養や水分を吸収しやすい状態に整えられています。

  • 耕地(こうち)とは、農作物を育てるために整備された土地のことを指します。田畑や果樹園などがこれに該当します。

  • 洪積土(こうせきど)とは、過去の洪水や川の堆積物によって形成された土壌のことを指します。肥沃で排水性が良く、農業に適しています。

  • 抗生物質剤(こうせいぶっしつざい)とは、病原菌を抑制するために使用される薬剤で、植物の病気を予防・治療するために用いられます。農業においては、特に細菌性の病気に対して効果的です。

  • 更新剪定(こうしんせんてい)とは、樹木の古くなった枝を剪定して、新しい枝を促進させる作業を指します。これにより、果実の質や収穫量を向上させることができます。

  • 耕種的防除(こうしゅてきぼうじょ)とは、農薬を使わずに農作物を病害虫から守る方法の一つです。具体的には、作物の輪作や適切な栽培時期の選定などがあります。

  • 向日性(こうじつせい)とは、植物が太陽の光に向かって成長する性質を指します。この性質により、植物は最適な光合成を行うための光を最大限に利用します。

  • 硬実(こうじつ)とは、種子の外皮が硬く、発芽しにくい状態を指します。この状態は、水分が種子内部に浸透しにくいため、発芽に時間がかかります。

  • 交雑育種(こうざついくしゅ)とは、異なる品種や系統の植物を交配させて、新しい特性を持つ品種を作り出す育種方法です。この方法により、病害虫抵抗性や収量の増加などの特性を持つ作物が育成されます。

  • 光合成(こうごうせい)とは、植物が光エネルギーを利用して二酸化炭素と水から有機物を作り出すプロセスを指します。この過程は炭酸同化作用とも呼ばれます。

  • 耕作放棄地(こうさくほうきち)とは、以前は農地として使われていたが、現在は管理されず放置されている土地を指します。この土地は雑草や低木で覆われ、農業生産が行われていません。

  • 好光性種子(こうこうせいしゅし)とは、発芽するために光が必要な種子のことを指します。これらの種子は、土の表面や浅い場所に撒くことが一般的です。

  • 孔げき量(こうげきりょう)とは、土壌中の空気や水が通るための隙間の量を指します。これにより、作物の根が必要とする酸素や水分が供給されやすくなります。

  • 好気性細菌(こうきせいさいきん)とは、酸素が必要で酸素を利用して活動する細菌のことを指します。農業では、土壌中の有機物を分解し、作物の成長を助ける役割を果たします。

  • 好気性(こうきせい)とは、酸素を必要とする生物やプロセスのことを指します。農業では、好気性微生物が土壌の健康を保つために重要な役割を果たします。

  • 耕起(こうき)とは、農地を掘り起こして土壌をふかふかにし、空気や水分が浸透しやすくする作業を指します。これにより、作物の根が健康に育つ環境が整います。

  • 抗火石(こうかせき)とは、主に農業で土壌改良材として使われる石灰石の一種です。火山灰を含む地域の土壌の酸性度を調整し、栄養分の吸収を助けます。

  • 高温障害(こうおんしょうがい)とは、植物が高温環境にさらされることで成長が阻害されたり、品質が低下したりする現象を指します。これは、特に夏季に問題となります。

  • 耕運(こううん)とは、農地を耕して土壌を柔らかくし、種子や苗を植えやすくする作業を指します。これにより、植物の根が伸びやすくなり、栄養や水分を吸収しやすくなります。

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