高接ぎの概要
高接ぎ(たかつぎ)とは、台木の高い位置で穂木を接ぐ接ぎ木の方法です。この技術は、さまざまな理由で低い位置に枝を必要としない場合に用いられます。例えば、棚仕立てにしたフジやスタンダード仕立てのバラなどが高接ぎに該当します。高接ぎは、樹形を整えるだけでなく、病害虫の防除や収穫作業の効率化にも寄与します。同意語としては「高枝接ぎ」があります。
高接ぎの種類や特性
高接ぎにはいくつかの種類や特性があります。
- 棚仕立て高接ぎ: フジなどのつる植物に利用され、棚状の仕立てを行う方法。
- スタンダード仕立て高接ぎ: バラなどに利用され、一本の幹を高く育て、その頂端に穂木を接ぐ方法。
- 防風高接ぎ: 風当たりの強い場所で利用され、風から枝を守るために高い位置に穂木を接ぐ方法。
高接ぎの特徴、課題
高接ぎの特徴や課題としては以下の点が挙げられます。
メリット
- 樹形の整備: 高い位置で接ぐことで、美しい樹形を作りやすくなります。
- 病害虫の防除: 高い位置に枝を設けることで、地面からの病害虫の侵入を防ぐことができます。
- 収穫作業の効率化: 高い位置に果実を実らせることで、収穫作業が楽になります。
課題
- 接ぎ木技術の難易度: 高接ぎは技術が必要で、初心者には難しい場合があります。
- 支柱の必要性: 高い位置に穂木を接ぐため、風などに対する支柱が必要です。
- 台木の選定: 適切な台木を選定することが重要で、選び方を間違えると接ぎ木がうまくいかないことがあります。