耕作放棄地(こうさくほうきち)

耕作放棄地(こうさくほうきち)とは、以前は農地として使われていたが、現在は管理されず放置されている土地を指します。同意語としては「廃農地」があります。

耕作放棄地の概要

耕作放棄地は、農業経営の難しさや労働力の不足、都市化の進行などにより、農地が管理されずに放置された結果として発生します。このような土地は、雑草や低木で覆われることが多く、農業生産が行われていないため、地域の景観や生態系にも影響を及ぼします。放棄地は雑草や害虫の温床となり、周辺の農地にも悪影響を及ぼすことがあります。また、土地の荒廃が進むと、復旧に多大な労力と費用がかかります。耕作放棄地が増えることで、これらの土地は管理が行き届かず、不法投棄の温床となるケースが増えています。特に都市部に近い耕作放棄地では、産業廃棄物(廃材、廃プラスチック、廃油、金属くずなど)が不法に投棄されることが問題となっています。

耕作放棄地の種類

耕作放棄地にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる性質を持っています。

  • 短期的放棄地:一時的に放棄された農地で、再び利用される可能性があります。
  • 長期的放棄地:長期間にわたって放置されている農地で、復旧が難しい場合があります。
  • 部分的放棄地:農地の一部のみが放棄されているケースで、他の部分は依然として農業に利用されています。
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