畝(うね)
畝(うね)とは、作物を栽培する際に農地に土を盛り上げて作る列のことを指します。この土の列は、作物の根の成長や水はけを改善するために重要な役割を果たします。畝は、排水性を良くし、根の呼吸を助けることで、作物の健全な成長を促進します。
畝の作り方と利点
- 作り方: 畝を作るためには、まず土を耕し(たがやし)て柔らかくします。その後、一定の幅と高さに土を盛り上げて畝を形成します。一般的には、畝の幅は約30〜90cm、高さは約15〜30cm程度に設定されます。
- 利点:
- 排水性の向上:畝を作ることで、余分な水が速やかに排出され、根腐れ(ねぐされ)を防ぎます。
- 通気性の確保:土が盛り上がることで、根の周りに十分な空気が供給され、根の呼吸が促進されます。
- 温度管理:畝は土壌(どじょう)の温度を保ちやすくし、作物の成長に適した環境を提供します。
畝の種類
畝にはいくつかの種類がありますが、主に以下の3つが代表的です:
- 平畝(ひらうね): 幅が広く平らな畝で、広範囲にわたる作物の栽培に適しています。
- 高畝(たかうね): 高さのある畝で、排水性が特に重要な作物に適しています。高畝は雨の多い地域や水はけの悪い土壌でよく利用されます。
- 低畝(ていうね): 比較的低い畝で、水分保持が必要な作物に適しています。