F1(えふわん)とは、異なる系統の親株を交配して得られる雑種第一世代の植物や種子を指します。これにより、親株の優れた特性が組み合わさり、収量や品質が向上することが期待されます。以下に、F1の特徴や利点、そしてデメリットについて詳しく説明します。同意語としては、「一代雑種(いちだいざっしゅ)」があります。
特徴
- ヘテロシス効果:F1雑種は、親株の優れた特性を引き継ぎ、より強健な成長を示します。これをヘテロシス効果と呼びます。
- 一貫した品質:F1品種は均一性が高く、収量や品質が安定しています。
- 病害抵抗性:多くのF1品種は、特定の病害や環境ストレスに対する抵抗性が強化されています。
メリット
- 高収量:F1品種は、通常の品種よりも高い収量を誇ります。
- 均一性:収穫される作物の大きさや形が均一で、市場価値が高いです。
- 病害抵抗性:特定の病害や環境ストレスに対する抵抗性が高いため、農薬の使用量を減らすことができます。
デメリット
- 高コスト:F1種子は生産コストが高く、市販される種子も高価です。
- 種子の再利用不可:F1品種から採取した種子を再度使用すると、親株の特性が失われるため、毎年新しい種子を購入する必要があります。