フロアブル剤

フロアブル剤
フロアブル剤

フロアブル剤(ふろあぶるざい)とは、農薬の一種であり、水に溶けにくい有効成分を細かい粒子にして水に分散させた液体状の製剤です。

主に殺虫剤や殺菌剤、除草剤の剤型として使われており、薬液の調製が簡単で扱いやすいため、近年の農業現場で広く利用されています。

特に水稲(すいとう)の除草や野菜・果樹類の病害虫対策において高い効果を発揮し、安全性と利便性の両面で注目されています。

同意語としては、「液剤型農薬」や「懸濁(けんだく)剤」などがあります。

アブル剤の概要

フロアブル剤は、有効成分が水に溶けない農薬に多く採用される剤型で、成分を微粉化(びふんか)し、水と界面活性剤(かいめんかっせいざい)で分散させたものです。

最終製品は乳白色の液体で、よく振ってから希釈して使用します。粉立ちがなく、吸入による健康被害のリスクが低いのが特徴です。また噴霧器エアーボートを使った水田除草水口施用にも対応可能です。

フロアブル剤の詳細説明

農薬にはさまざまな剤型が存在しますが、フロアブル剤は水和剤粉剤に比べて薬液調製が簡単で均一な散布がしやすいため、特に散布液の安定性が求められる場面に適しています。

近年では展着性能(作物の葉などにしっかりと薬液が留まる性能)を高める技術と組み合わせ、殺虫・殺菌・除草のいずれの目的にも対応する製品が多く開発されています。

フロアブル剤の役割

  • 安全性の向上:粉立ちがないため、作業者の吸引リスクが少ない。
  • 薬液調製の簡便さ:計量や混合がしやすく、均一な希釈が可能。
  • 適用作物の広さ:水稲をはじめ、トマトやブドウなどにも適用可能。

フロアブル剤の課題と対策

1. 分離沈殿のリスク

微粉化された成分が沈殿してしまうと、薬効にムラが生じる可能性があります。対策として、使用前にはしっかりと容器を振って撹拌し、均一に分散させることが必要です。

2. 散布機器の目詰まり

微細な粒子が噴霧器などのノズルを詰まらせることがあります。対策としては、専用のフィルターや目詰まり防止構造を備えた機器の使用、もしくは散布前のろ過が有効です。

3. 一部作物での薬害リスク

薬剤が濃すぎると、作物に薬害を及ぼす恐れがあります。正確な希釈倍率の遵守と、気温や湿度に応じた使用時期の調整が推奨されます。

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