■耐久年度について
パイプハウスや温室に用いられるビニール(農業用ビニール=農ビ)や農業用ポリオレフィン(農PO)などの被覆資材は、フィルムの性質により1~5年の耐久性があります。同じフィルムでも、設置場所の場所や方向(日光や風が強く当たる面)で違いが現れます。
パイプハウスの骨組みそのものは耐久年数は10年くらいだと思います。中には20年以上経過したハウスもあります。
ガラス温室は税法の耐久年数が14年くらいですが、30年以上もつハウスもありました。(2000年頃に静岡県を営業で訪問していた際には輸入自動車で有名なヤナセが1970年台に手掛けていたメロンのガラス温室が当時も利用されておられました。)
いずれも設置場所による自然環境(風、太陽光、地域特性)やメンテナンスにより寿命は大きく変わります。
税法上での耐用年数はこちらのミツモアさんのホームページが参考になると思います。
ビニールハウスの耐用年数は材質・構造で決まる!減価償却のポイント
https://meetsmore.com/services/tax-return-accountant/media/51457
■費用について
地域性や個々の仕様により金額が大きく変わりますので詳細は各ハウスメーカー様へご相談下さい。
屋根型ハウス・丸型ハウスメーカー
https://www.nouzai.com/agri-shizai/greenhouse/yanegata-house-maker
パイプハウスメーカー
https://www.nouzai.com/agri-shizai/greenhouse/pipe-house-maker
※参考ですが、農林水産省の資料に記載されていた農業用温室の価格を転載しておきます。
パイプハウス
約500万円/10a
強度を高めたパイプハウス
約600万円/10a
台風常襲地帯向けの耐候性ハウス(軽量鉄骨、連棟型)
約1,200万円/10a
積雪地帯向けの耐候性ハウス(軽量鉄骨、単棟型)
約1,900万円/10a
ガラス温室
軒高5mのガラス温室(鉄骨、連棟型)
約2,300万円/10a
農林水産省 平成28年6月 施設園芸をめぐる情勢
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/sisetsu/pdf/jyousei_5.pdf