農PO(農業用ポリオレフィン)

農PO(農業用ポリオレフィン)
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農PO(農業用ポリオレフィン)とは

農PO(農業用ポリオレフィン)は、施設栽培の現場でよく使われる高機能な被覆資材です。ポリエチレンや酢酸ビニルなどのオレフィン系樹脂を原料としており、従来の農ビ(農業用ビニールフィルム)と比べ、耐久性や使いやすさが格段に向上しています。

農POの主な特徴

農POは以下のような優れた特徴を持っています。また、生産段階で最大10m前後までの幅広いフィルムが製造可能であるため、中継ぎ加工が不要で、施設栽培者にとって作業の負担を軽減できるというメリットもあります。

  • 強度が高くて軽量
    農ビに比べて軽くて丈夫なので、張り替え作業が楽になり、耐久性も向上します。

  • 透明性を長期間維持
    表面に汚れやベタつきが付きにくいため、透明性が長期間保たれます。これにより、作物への日光透過率が維持され、安定した栽培が可能です。

  • 裂けにくい
    裂けにくい性質を持ち、強風や降雪などの厳しい環境下でも安心して使用できます。

農POは多層構造で構成されたフィルム

農POフィルムは多層構造で製造されることが一般的です。主に2層、3層、5層などの複層構造で作られており、各層で異なる素材や添加剤を使用することで、耐久性、保温性、流滴性などの多機能を実現しています。

ハウスの外側に相当するフィルム表面には、汚れにくさや耐久性を重視した素材が使われています。一方、ハウス内外の温度差により内側のフィルム表面には結露が発生します。この結露は水滴となり、作物表面に落下すると病害の発生など作物に悪影響を及ぼします。そのため、フィルム内面に無滴剤を施したタイプもあり、結露水滴を抑制することで病害の発生を防ぐ効果があります。

農POフィルムは生産段階で最大10m前後まで幅広く製造が可能であり、中継ぎ加工なしで施設栽培用ハウスの屋根に展張できます。一方、農ビは一般的に幅が4mを超える場合、高周波ミシンを用いた融着による中継ぎ加工が必要です。加工したフィルムはハウス屋根にセットする際、引っ張る力により加工部分がごくまれに剥がれる恐れがあります。農POフィルムは中継ぎ加工が不要なため、このような剥がれの心配がなく、施工時の安全性や作業効率において大きなメリットとなっています。現在、ほとんどのメーカーや代理店では、施設の規模に応じたセミオーダーにも対応しており、農業者の作業負担軽減につながっています。

農POの使用上の注意点

農POを使用する際には以下の注意が必要です。

  • サイズの確認が必要な
    農ビから農POにかかる場合、フィルムの伸びが少ないため、前回と同じ寸法では不足する可能性があります。サイズは余裕を持って注文しましょう。

  • 摩擦に弱い
    農POは摩擦に弱いため、ハウスバンドには専用のものを使用することをおすすめします。

  • 硫黄成分を含む農薬に注意
    硫黄系農薬は農POフィルムに悪影響を考慮する可能性があるため、農薬選びには注意しましょう。

農POの上手な活用方法

農POフィルムを長くさせるには、正しい設置と日々の管理が大切です。

  • フィルム張り時には適切な張り具合に注意し、たるみや緊張な張りを避けてください。

  • 表面の汚れは定期的に清掃し、透明性を維持しましょう。

  • 使用期間を計画的に管理し、一定期間での張り替えを検討しましょう。

まとめ

農PO(農業用ポリオレフィン)は、高い耐久性と機能性で施設栽培を支えた優れたフィルム資材です。農ビとの違いを正しく、正しく使うことで、農作物の安定生産とコスト削減が可能になります。ぜひこの記事を参考に、農POフィルムを活用してみてください。

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