花卉類の関連一覧

  • 複葉(ふくよう)とは、葉身が複数に分かれた葉のことを指し、各部分が独立した小葉(しょうよう)として形成されます。これに対し、葉身が1枚のものは単葉(たんよう)と呼ばれます。

  • 苞葉(ほうよう)とは、花の近くに位置する葉が変形したもので、花序(かじょ)の一部として花を保護したり、目立たせる役割を持ちます。

  • 雄性不稔(ゆうせいふねん)とは、植物の葯(やく)や雄しべが退化し、花粉が正常に機能しなくなる現象を指します。一代雑種(いちだいざっしゅ)の採種(さいしゅ)に利用され、タマネギやニンジンなどで活用されています。

  • 連結ポット(れんけつぽっと)とは、育苗用のポットが連結された育苗容器の総称で、効率的に多くの苗を育てるために使用されます。セルトレイやペーパーポットなどが含まれます。

  • 物日(ものび)とは、春と秋のお彼岸やお盆、正月など、特定の行事や季節に需要が特に高まる日のことを指します。特に切り花の需要が増えるため、これらの時期を狙って出荷・販売が行われます。

  • 摘蕾(てきらい)とは、植物の蕾(つぼみ)を成長の途中で摘み取る作業のことです。主に植物の成長を促進し、花や果実の質を向上させるために行われます。目的に応じてすべての蕾を摘むか、一部だけを摘むことがあります。

  • ハウス栽培(はうすさいばい)とは、ビニールハウスや温室内で作物を栽培する手法です。外部環境から保護された条件下で、温度や湿度を管理し、年間を通じて安定した作物生産が可能です。

  • 矮性(わいせい)とは、植物の草丈が通常よりも著しく低い性質を指します。これは遺伝的な要因や矮化剤の使用、接ぎ木などによって引き起こされます。矮性は園芸や果樹栽培で多用され、コンパクトな植物を育てるために利用されます。

  • 葉面散布(ようめんさんぷ)とは、水に溶かした肥料や農薬を植物の葉に直接散布し、葉から栄養や薬剤を吸収させる栽培方法です。根が弱っている場合や植物がストレスを受けた際に効果的です。

  • 覆輪(ふくりん)とは、葉や花びらの周囲に地色とは異なる色が入る斑模様のことを指します。これは植物の見た目を美しくし、観賞価値を高める特徴です。

  • スリップス(すりっぷす)とは、作物に被害を与える小型の害虫で、特に葉や花に影響を及ぼします。対策が重要です。

  • 四季咲き性(しきざきせい)とは、1年を通じて複数回花を咲かせる植物の特性を指します。この性質を持つ植物は、特定の季節に限定されずに花を楽しむことができます。

  • 間引き(まびき)とは、密集している苗や作物の一部を取り除き、健全な成長を促す作業です。奇形や徒長したもの、育ち遅れたものを選んで取り除きます。

  • 過りん酸石灰(かりんさんせっかい)とは、植物の成長に必要なリン酸を供給するための肥料です。特に土壌の改良と作物の収量向上に効果があります。

  • ハンギングバスケット(はんぎんぐばすけっと)とは、草花を植え、壁に掛けたりつるしたりして楽しむためのバスケットで、空間を彩る装飾として利用されます。

  • 花がら(はながら)とは、咲き終わっても散らずに残っている枯れた花のことを指し、植物の健康と美観を保つために早めに摘み取ることが推奨されます。

  • 唇弁(しんべん)とは、左右対称の花の花冠の中で、くちびるのような形をした花弁や裂片のことです。スミレ、シソ、ランなどの植物で見られます。

  • 花木(かぼく)とは、美しい花を咲かせる樹木のことです。観賞用に庭や公園に植えられ、四季折々の花を楽しむことができます。

  • 多年草(たねんそう)とは、長年にわたって生育し、開花・結実する草本植物のことを指します。キクやオダマキなどが代表的で、地上部が枯れても地下部で越冬し、再び芽を出す特性があります。

  • 半日陰(はんひかげ)とは、直射日光が部分的に遮られた状態で、日光が当たりながらも多少の陰ができる場所を指します。木もれ日や寒冷紗(かんれいしゃ)を通した日光が典型的な例です。

  • 花弁(かべん)とは、花の一部で、花の美しさを引き立てる色鮮やかな部分です。花弁は花の形を作り、受粉を助ける役割を果たします。

  • 葉挿し(はざし)とは、植物の葉を用いて新しい株を増やす繁殖方法です。葉を土に挿して発根させ、成長することで新しい植物を得ることができます。代表的な植物には、ベゴニアやセントポーリアがあります。

  • 鱗片(りんぺん)とは、植物の芽や球根を覆って保護するうろこ状の葉のことです。冬芽や球根の外側を覆い、寒さや乾燥から内部を守ります。

  • 苞(ほう)とは、葉が変形して花を保護する部分で、ハナミズキやブーゲンビレアなどで、花弁のように見えることがあります。花を目立たせる役割も持っています。

  • 春植え球根(はるうえきゅうこん)とは、耐寒性がないため、春に植え付ける必要がある球根のことです。代表的なものには、カンナやダリアなどがあり、夏から秋にかけて花を咲かせます。

  • 農薬取締法(のうやくとりしまりほう)とは、農薬の登録制度や使用規制を通じて、農薬の品質と安全性を確保し、農業生産の安定と国民の健康を保護するための法律です。

  • 根詰まり(ねづまり)とは、鉢やコンテナの中で植物の根が過度に繁茂し、成長に悪影響を及ぼす現象です。これにより、水分や養分の吸収が妨げられ、植物の健康が損なわれます。

  • 日射量(にっしゃりょう)とは、地表に届く太陽光の強さを表す指標で、農業では作物の生育に大きな影響を与えます。日射量には直達日射量と全天日射量があり、後者が農業でよく用いられます。

  • テンションメーター(てんしょんめーたー)とは、土壌の湿度(水分)を測定する機器です。これにより、作物の適切な水管理が可能となり、効果的な灌漑(かんがい)が行えます。

  • 両性花(りょうせいか)とは、1つの花の中に雄しべと雌しべの両方を持つ花のことを指し、同意語として「完全花(かんぜんか)」とも呼ばれます。多くの作物で見られます。

  • 八重咲き(やえざき)とは、通常の花よりも花弁の数が多く重なり合った状態の花を指します。観賞価値が高く、花き園芸では一般的な品種も多く存在します。

  • 定植(ていしょく)とは、苗を苗床やポットから移して、本圃場(ほんほじょう)やプランターなどに植え付ける作業です。適切なタイミングで行うことで、苗が順調に成長し、豊かな収穫が期待できます。

  • 水栽培(みずさいばい)とは、土を使わずに水だけで植物を育てる方法です。主にヒヤシンスやクロッカスなどの花卉類(かきるい)が対象で、肥料を使わず水のみで栽培します。

  • 斑入り(ふいり)とは、植物の葉や茎に、本来の色とは異なる色が混ざっている状態を指します。この現象は観賞価値を高めるため、観葉植物や花卉(かき)類で特に人気があります。

  • フィラー(ふぃらー)とは、フラワーアレンジメントで使用される小さな花や葉の総称で、主に大きな花との間を埋め、全体のバランスを整える役割を果たします。

  • 葉水(はみず)とは、植物の葉に霧吹きやジョウロで水をかけることを指します。主に葉の周りの湿度を高め、ハダニの防除や植物の健全な生育を促進する効果があります。

  • 受粉(じゅふん)とは、花粉が雌しべの頭部に到達して植物の繁殖が行われるプロセスです。この過程は、風や昆虫など自然の力、または人工的な手法によって促されます。

  • 宿根草(しゅっこんそう)とは、地中の根が生き続け、毎年新しい芽を出して開花する多年草の一種です。代表的な例として、キクやカーネーション、ハナショウブがあります。これらの植物は、一度植えると長年にわたって楽しむことができます。

  • りん酸(りんさん)とは、肥料三要素の一つで、植物の根や種子の発育を促進し、新しい組織を作る役割を持つ栄養素です。肥料中では「P」と表記されます。

  • 花柱(かちゅう)とは、植物の雌しべの一部で、柱頭(ちゅうとう)を支え、花粉管(かふんかん)が胚珠(はいしゅ)に向かって成長する通路を提供する部分です。

  • 実生(みしょう)とは、種子から発芽して成長した植物を指します。これは、接ぎ木や挿し木などの栄養繁殖による植物とは異なる繁殖方法で、独自の遺伝的特徴を持つ個体が育ちます。

  • 下垂性(かすいせい)とは、植物の茎や枝が重力の影響で垂れ下がる特性を指します。この性質を持つ植物は、垂れ下がるように成長し、観賞用としても人気があります。

  • 花穂(かすい)とは、植物の花が密集して集まっている部分のことです。多くの花が穂状に集まり、一つの大きな花のように見えるのが特徴です。

  • 花芯(かしん)とは、花の中心部分に位置し、雄しべや雌しべが集まっている部分を指します。花の生殖器官が集まる重要な場所です。

  • 芽条変異(がじょうへんい)とは、植物の新芽や枝が突然変異を起こし、形や色、成長特性が変わる現象です。この現象は、植物の多様性や品種改良において重要な役割を果たします。

  • 花序(かじょ)とは、花が茎に集まって咲く配置や形のことを指します。花の並び方や配置により、植物の特徴が現れます。

  • 花糸(かし)とは、花の雄しべを支える細長い部分のことです。花粉をつけた葯(やく)を支える役割を果たし、受粉に重要な役割を果たします。

  • 花梗(かこう)とは、個々の花を支える茎の部分を指します。具体的には、花とその下に位置する葉や茎をつなぐ短い茎状の部分です。

  • パーゴラ(ぱーごら)とは、柱と梁を組み合わせた構造物で、つる性植物を立体的に仕立てるために用いられます。藤やバラなどの植物がパーゴラを這い、魅力的な景観を作り出します。

  • 花茎(かけい)とは、花序(かじょ)全体を支える茎の部分を指します。花序とは、複数の花が集まって咲く構造のことで、花茎はその花序を支える役割を果たします。

  • がく割れ(がくわれ)とは、花や果実の萼(がく)が割れてしまう現象のことです。カーネーションやバラなどの観賞用植物でよく見られ、花の美観や品質に影響を与えます。

  • ベンチ(べんち)とは、温室やビニールハウス内で使用される棚のことで、栽培作業を効率化し、作物の健康を守るために設置されます。耐久性のある素材や沈下防止金具を使用することが推奨されます。栽培用ベンチ。

  • 萼(がく)とは、花の一部で、花びらの外側に位置し、つぼみを保護する役割を持つ構造です。花が咲くと、花びらを支える役目も果たします。

  • 花冠(かかん)とは、花の中心にある雄しべや雌しべを囲む花弁が形成する部分を指します。花冠は、花の形や色を決定し、受粉を助ける役割があります。

  • 花芽分化(かがぶんか・はなめぶんか)とは、植物が成長過程で花を形成するために、茎や枝の先端に花芽が分化する現象のことです。この過程が順調に進むことで、花や果実が正常に育ちます。

  • スプレー咲き(すぷれーざき)とは、バラやキク、カーネーションなどの切り花で、中心の一花のみでなく周辺の蕾もそのまま開花させる方法を指します。賑やかに咲くため、盛り花などに適しています。

  • 円錐花序(えんすいかじょ)とは、中心軸から分岐する多数の花柄が三角錐状に集まって配置される花の形態のことです。多くの植物で見られます。

  • 園芸植物(えんげいしょくぶつ)とは、観賞や装飾を目的に育てられる植物のことです。花、観葉植物、果樹などが含まれます。

  • エディブルフラワー(えでぃぶるふらわー)とは、食用にできる花のことです。料理の彩りや風味を増すために使用され、美しい見た目が特徴です。

  • 一日花(いちにちばな)とは、花が咲いてから一日でしおれる花のことです。短い期間で美しい花を楽しむことができます。

  • EC(いーしー)とは、電気伝導度のことで、土壌や水の塩分濃度を示します。作物の健全な成長を維持するために重要な指標です。

  • アンモニア態窒素(あんもにあたいちっそ)とは、アンモニアの形で土壌に存在する窒素のことです。植物の成長に不可欠な栄養素で、肥料として使用されます。

  • アザミウマ(あざみうま)とは、植物に被害を与える小さな害虫で、葉や花の汁を吸って植物を弱らせます。特にトマトやキュウリなどの野菜に被害を与えます。

  • 赤玉土(あかだまつち)とは、日本特有の粘土質の土壌で、主に園芸や盆栽の栽培に使われます。通気性と保水性に優れており、植物の健全な成長を助けます。

  • ハダニ(はだに)とは、植物の葉や茎に被害を与える小さな害虫で、特に乾燥した環境で増えやすいです。適切な防除対策が必要です。

  • 観葉植物(かんようしょくぶつ)とは、葉の形や色を楽しむために栽培される植物のことです。室内の装飾や空気清浄効果があり、育てやすく人気があります。

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