用語集

コルヒチン(こるひちん)

作成者: 株式会社農材ドットコム|2024年10月04日

コルヒチン(こるひちん)とは、植物の細胞分裂を抑制する化学物質で、主に染色体数を倍増させる目的で使用されます。同意語としては「コルヒシン」があります。

コルヒチンの概要

コルヒチンは、植物の細胞分裂を阻害する化学物質で、主に染色体数を倍増させる目的で使用されます。この作用は、細胞分裂の際に紡錘体の形成を妨げることによって達成されます。その結果、細胞内の染色体数が倍増し、これにより植物の新しい特性や品種改良が可能になります。

コルヒチンは、園芸や農業の分野で広く利用されており、特に多倍体植物の作成に使用されます。多倍体植物は、通常の植物よりも大きな花や果実を持ち、病害虫に対する抵抗力が強化されることがあります。

コルヒチンの種類と特性

コルヒチンにはいくつかの種類と特性があります。

  • 自然由来のコルヒチン:主にイヌサフラン(Colchicum autumnale)から抽出されます。自然由来であるため、純度が高く、効果が安定しています。
  • 合成コルヒチン:化学的に合成されたものです。大量生産が可能で、コストが抑えられる点が特徴です。