チューブ灌水とは
チューブ灌水(灌水チューブ)とは、細長いチューブを通じて水を均一に作物の根元へ供給する灌水方法です。特にハウス栽培や露地栽培で多用され、多様な野菜の栽培で効果的に利用されています。
針で孔を開けたスタンダードなタイプから、レーザーで孔を開けたタイプ、フィルター機能が付加されたタイプなどがあります。水圧により一定間隔で均等に水遣りが可能になります。またイチゴ・キュウリなどでマルチの下で灌水させる方法、葉菜の灌水に適したワイドタイプ、やわらかい霧状に灌水させるタイプなどがありますので用途・目的に沿って選ぶ必要があります。
製造元・発売元及び製品名
製造・発売元 | 製品名 | 特徴 |
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リニアポリエチレン樹脂を使用し、擦れ・やぶれに強く腰があり耐久性に優れている | ||
噴霧散水タイプの灌水チューブ 微細な孔を2個並列で開けることにより、極細かな噴霧を広範囲かつ均一に散水可能 | ||
水平散水タイプの灌水チューブ レーザー孔を採用しており、目詰まりの軽減と水量の均一化を実現 さまざまな孔間隔 | ||
噴霧散水タイプのハウス用灌水チューブ ハウス内を短時間に均一散水 散水高さを抑えた理想的な設計で、水滴ボタ落ち防止 筒状に成形したフィルムの両端をシール加工しているため耐圧性に優れてる 特殊両サイドシール加工により反転防止 | ||
噴霧散水タイプの露地用灌水チューブ 露地を短時間に均一散水 散水幅10mを超える広範囲に散水が可能 耐圧性に優れた成形 特殊両サイドシール加工により、反転を防止 | ||
ポリエチレン製 農業用灌水チューブ | ||
ポリエチレン製 レーザー光線加工の孔はさらに長距離均一灌水 | ||
イチゴの株元に直接灌水できる画期的なシステム 空中ポットレストレー専用 | ||
噴霧散水 長尺でも均一に散水 | ||
噴霧散水 低コスト灌水チューブ | ||
噴霧散水 7.2mを超える散水幅 均一散水性が良好 | ||
噴霧散水 5.4mの散水幅 葉面の均一灌水に最適 均一散水性が良好 | ||
噴霧散水 ハウスの両側に設置 新しい穿孔技術と設置方法で新しい灌水方法を実現 | ||
噴霧散水 葉菜、育苗ハウスに適したサイド灌水チューブ | ||
噴霧散水 ポリポットやトレイ、プランターを用いた花苗やイチゴの苗の潅水に適した灌水チューブ | ||
水平散水 細かいピッチで密植栽培に最適 マルチ下灌水に最適 | ||
水平散水 レーザー穿孔の丸い孔 | ||
水平散水 大きな孔で目詰まりを低減 | ||
噴霧散水と水平散水がドッキング 表裏両面同時均一散水 | ||
点滴散水にも、噴霧散水にも使える灌水チューブ | ||
強度に優れた潅水チューブ レーザー孔により均一な散水を実現 | ||
針とパンチによる特殊製法 灌水量で選べる2つのタイプ | ||
特殊製法で水圧等による破裂を防ぐ | ||
長尺でも均一な灌水 柔らかい散水 水平散水 | ||
灌水用のポリエチレンチューブ レーザー孔タイプ | ||
灌水チューブの繰り出し・回収器 大型車輪採用で移動も楽々 2連式着脱ホビン | ||
散水孔間隔が狭く、柔らかくムラの少ない散水 特殊フィルター内蔵で目詰りしにくい構造 | ||
幅方向の散水均一性を更に向上 殊フィルター内蔵で目詰りしにくい構造 | ||
マルチ下、根元散水から大規模噴霧まで、用途に応じて選択できる | ||
同社の灌水チューブ“エバフロー”シリーズの専用部品 接手、異径ソケット等 | ||
同社の灌水チューブ“キリコ”シリーズの専用部品 接手、ストッパー等 | ||
ネタフィームの潅水チューブ、ストリームライン80の20cmピッチと30cmピッチの2種類。 海外品なので2600m、3000mのタイプで安価です。 |
チューブ灌水の種類と規格
チューブ灌水には主に次のような種類があります。
- 点滴灌水チューブ(点滴チューブ灌水):細かく水滴を落とすタイプで、水分効率が非常に高い。
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片面(片側)チューブ灌水:片側にのみ穴が開いており、水の方向性が限定されている。
規格は、口径や穴の間隔に応じてさまざまで、作物や使用環境に応じて最適な規格を選ぶことが重要です。
チューブ灌水のメリット・デメリット
メリット
- 水分を効率的に供給可能
- 作業効率の向上
- 水量・水圧の管理が容易
デメリット
- 目詰まりのリスクがある
- 定期的なメンテナンスが必要
チューブ灌水の設置方法と固定方法
設置方法は非常に簡単です。
- 設置場所の清掃を行う。
- チューブを作物の根元に沿って配置。
- 専用の固定ピンやスポンジを使い、チューブを固定する。
チューブ灌水の接続方法・ジョイントの使い方
ホースや塩ビ管との接続には専用のジョイントを使用します。接続方法は以下の通りです。
- チューブの端を適切な長さにカット。
- ジョイントを差し込み、ホースや水道と接続。
チューブ灌水の詰まり・目詰まり対策
灌水チューブは定期的な点検が必要です。目詰まり対策として、フィルターの設置や定期的な洗浄、掃除が推奨されます。
チューブ灌水を使った液肥の施用方法
液肥をチューブ灌水システムで施用することで、肥料を効率よく作物に届けることができます。希釈した液肥を灌水ラインに接続し、通常の灌水と同様に供給します。
チューブ灌水の巻き取り機やストッパーの使い方
チューブ灌水の巻き取り機を使用すると、チューブの管理や保管が楽になります。また、チューブストッパーを用いることで、水量調整や止水操作も簡単に行えます。
チューブ灌水の掃除方法・メンテナンス
灌水チューブは定期的な掃除が必要です。以下が一般的な方法です。
- 水道水で内部を洗浄。
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定期的に目詰まりをチェックし、詰まりがあればピンやエアコンプレッサーを使用して解消。
定期的なメンテナンスにより、長期間安定した性能を維持できます。